今週のお題「私とケータイ」

携帯電話を持ったのはいつのころだったか…。確か大学3年のころだったと思うけど。
当時は PHS 大流行で、普及し始めたインターネット上には携帯電話の通信販売サイトがたくさんあったものです。しかも通信販売とはいえ、オンラインで完結ではなく、申し込みのフォームを送信すると、後日申込書類が送付されてくるというもの。インターネット自体 14.4Kbps のモデムで接続するものでした…。
閑話休題
で、当時の携帯電話は発信者からの距離に応じて 090 と 080 を使い分けるという非常にわかりにくい電話でありました。当時購入したのは東京デジタルホンのケンウッド製携帯電話。今の携帯電話と比較するとトランシーバーのようなものでした。でも、思いのほかバッテリは持ったような気がします。
なぜ東京デジタルホンだったかというと、当時ドコモは学生には高かったのです…。東京デジタルホンならかなり低コストで携帯電話を持つことができました。寮住まいの身としては、個人的に利用できる通信機器は非常に大事だったのです。今では想像できないかもしれませんが、当時国内には複数の地域携帯電話会社が存在しており、サービス地域外では「ローミング」として割高な通話料を支払う必要がありました。東京デジタルホンでは系列として九州デジタルホンがあったため、帰省した折にもローミングが割安というメリットがあったのです。
そんな感じで使い始めた携帯電話ですが、いつのころからか文字メッセージのやり取りができるようになりました。
東京デジタルホン改め J-Phone (現 Softbank モバイル) では Skyメール、IDO (現 au) では C メールという名称で、当初は各社互換性がないという代物でした。これを破ったのがドコモの iMode メールで、以降各社の文字メッセージサービスもインターネット対応となり、現行サービスに近いものとなっていきました。
この文字メッセージのタイミングで、当時周囲に IDO ユーザーが多かったことから、IDO (現 au) に変更し、C メールのやり取りを楽しんでおりました。それでもまだまだ携帯電話の用途は圧倒的に電話でしたね…。
途中何度か携帯電話とは別に Windows CE (現 Windows Mobile) にデータカードをさしてモバイルを試みたり、PalmClie を使ってモバイルを試みたりと、紆余曲折を経ましたが、結局携帯電話搭載のブラウザに戻ってしまいました。当時の通信環境やモバイルデバイスの性能はまだまだインターネットを使うのには不十分だったのかもしれません。
そして今、Windows MobileiPhoneAndroid 等のスマートフォンにより、以前試してみたかったモバイルの環境が整ってきました。はてな他積極的にスマートフォン向けのサービスを提供していますし、高速な接続が処理能力の高いモバイル端末から利用できるようになったこともあり、非常に利便性の高いサービスが提供されています。
既に携帯電話の用途は電話以外のコミュニケーションが主となってきました。
しかし、わたしはまだ既存の携帯電話をメインで利用し続けています。たとえガラパゴス携帯といわれても、日本国内での利用に関しては電子マネーや銀行などのオンラインサービス等、既存の携帯電話の方が使いやすい部分が大きいからです。
この日本固有の事情が解消され、スマートフォンから広く利用できるようになった時、おそらくメインの携帯電話をスマートフォンに切り替える日が来るのだろうな…、となんとなく思います。